「ウリハッキョ」ってどんなとこ?
朝鮮学校に通う子供たち、保護者や在日同胞はみな、朝鮮学校のことを「ウリハッキョ(私たちの学校)」と呼ぶ。なぜ「우리(ウリ)」と呼ぶのかは、人それぞれだが「ウリ(私たちの)」の中には「우리 민족의(私たちの民族の)」、「우리가 만든(私たちの創った)」、「우리 동네의(私たちの地域の)」といった言葉がかくれているからかもしれない。
1.コミュニティの中で育つ。
同胞コミュニティに見守られ、幼稚園から高校生まで一緒に育つ学校。
全国のウリハッキョと繋がり、大きな同胞ネットワークの中で学ぶことができる。
そのコミュニティは朝鮮半島と日本、そして世界とつながっている。
2.ルーツを学びアイデンティティを育む。
在日コリアンにとってウリハッキョとは自身のルーツを学ぶ体験型教育スペース。
日本に在住する朝鮮半島にルーツを持つすべての子どもたちが「あなたはあなたのままで大切な存在」であることを学べる場。
3.多方面的な視野、世界観。
幼児期から朝鮮語に触れ、同時に日本語、そして英語を学ぶ。多言語を学ぶ子どもたちは自然とその言語から見える「景色」を眺めることができる。その中で育まれた子どもたちは社会的視野と世界観が自然に広がる。
4.コミュニケーション能力
少人数教育のメリットを生かし、ひとりひとりの可能性を信じて個性を尊重して学べる場。常に自分の思いや考えに向きあい、相手と共有し関わりあう時間がここには流れている。
学校概要
学校名称 | 学校法人広島朝鮮学園 広島朝鮮初中高級学校 |
所在地 | 〒732-0048 広島市東区山根町37-50 |
電話番号 | 082-261-0028 |
FAX | 082-261-0029 |
広島駅から タクシー 5分
広島駅から 徒歩20分
沿革
1945.12 | 広島県大竹市に国語講習所が創立(広島における民族教育の始まり) |
1946.4.16 | 広島朝鮮初級学校創立(朝聯大竹初等学院) (広島朝鮮初中高級学校創立記念日) |
1953.9.9 | 広島県安芸郡海田町に広島朝鮮中級学校創立 |
1960.4 | 広島朝鮮中級学校に高級部併設、広島朝鮮中高級学校に改称 |
1964.4 | 県内各初級学校を統合し、県内では広島市西区横川の広島朝鮮第一初級学校と呉市阿賀の広島朝鮮第二初級学校の二校で運営 |
1966.12 | 学校法人広島朝鮮学園が認可 |
1970.5 | 広島朝鮮中高級学校 2号館(校舎)落成 |
1971.5 | 広島朝鮮中高級学校 4階建て寄宿舎落成 |
1982.10 | 高級部三年生初めての祖国訪問 |
1996.4 | 広島朝鮮第一初級学校及び広島朝鮮中高級学校が広島朝鮮初中高級学校¥として統合 (幼・初・中・高の併設は全国の朝鮮学校唯一) |
1997.8 | 高級部ボクシング部「ライトフライ級」県高校総合体育大会にて初優勝、全国インターハイ(京都)へ出場 |
2001.6 | 高級部サッカー部が県高校総合体育大会で初優勝、全国インターハイ(熊本)へ出場 |
2003.9 | 広島民族教育中等養育実施50周年 |
2006 | 広島民族教育実施60周年・学校創立60周年記念行事開催 高級部ボクシング部県高校総合体育大会にて優勝。全国インターハイ(兵庫)へ出場 |
2009.11 | 全校生徒が出演する総合芸術公演「在掌」開催。(広島ALSOKホール) |
2016 | 広島民族教育実施70周年・学校創立70周年記念行事開催 |
2018 | 吹奏楽部が広島県吹奏楽コンクール県代表として中国大会にて出場し、金賞を受賞(小編成部門) |
2019 | 初級部高学年よりタブレット、電子黒板等を利用した教育のICT化本格始動 |
校長あいさつ
アンニョンハセヨ(こんにちは)!
2023学年度4月より学校長に就任した朴志晙(パク・チジュン)です。
伝統ある広島朝鮮初中高級学校に赴任することになり、非常に光栄です。
園児・児童・生徒たちが毎日元気よく登園、登校してくる姿に心から癒されると同時に、子供たちと唯一無二の「学び舎」をいかなる困難が立ちはだかろうとも、守り発展させる決意を新たにする日々です。
広島朝鮮初中高級学校は、1946年4月16日、広島県大竹市に創立された広島朝鮮初級学校(朝聯大竹初等学院)が母胎となっています。
本校の歴史と伝統の中に脈々と受け継がれてきたものは、「民族心」であり、祖国・同胞社会への感謝の気持ちと帰属意識といえましょう。
既に、1世が切り開いた「学びのバトン」は2・3世から4・5世の時代へ受け継がれています。
その間に世代が変わり、取り巻く環境や意識の変化も数多ありますが、受け継がれて来た「濃厚なスピリット」は着実に子供たちの心に宿り、新たな時代を生き抜くベースとなっております。
本校は、全国でも稀な「幼・初・中・高」の教育体系を持つ学校として、園児・児童・生徒の人格を育てる上でとても大事な時期を一つの学校・学舎内で過ごしています。その間に子どもたちは、常に笑顔のあふれる学園の中で朝鮮民族の美風良俗を学び育て、自らの力で夢を現実へと変えています。
子どもたちが生きていくこれからの時代は、実に「先行き不透明な時代」といわれています。そうした時代を自分の力でたくましく生きていくためには、自分で目標を見つけ、たゆまぬ努力を続けていけるような「ものの見方・考え方」と実践、そしてかけがえのない「友達」が必要です。
本校では、そうした子どもたちの期待に応え、学習や部活動、生徒会活動などに取り組むことのできる学校づくりを目指し、アップデートし続けています。
科学、多言語、コミュニケーション能力を磨き、同胞社会は当然のこと、日本・アジア・世界で活躍できる有為な人材を育成していくことを目指し、子供たちに楽しく、明るく、そして暖かい学校として、生徒・保護者・教職員が共に成長する地域の同胞コミュニティの中心としての学校を目指します。
是非一度、学舎に足を運んでみてください。
広島朝鮮初中高級学校
学校長 朴志晙